私たち福祉の分野でも多様な領域(児童,障がい,高齢など)に対する各種研修会(実践,制度・政策,理論など)が精力的に開催されていることを好ましく感じています。
とりわけ,現場経験の少ない若い皆様にとっては,先輩の貴重な経験がコンパクトに纏められた効率良い情報伝達(研修受講)はありがたい学習機会と思います。
また,多忙な業務をやり繰りして指導(講義時間の2〜3倍もかかる資料作成)にあたる中堅スタッフ諸氏の後輩育成に寄せる熱意にも頭の下がる思いです。
しかし,「学習」(研修や講義)とは「すでにわかっていること」の伝達・取得です。もちろん,知っている人から知らない人への情報提供は大切です。
ですが「まだわかっていないこと」を発見・解明・解決していこうとする「研究」は更に重要なことです。(特に現場による現場のための)
そこで,現場中堅スタッフ(まだこちら側にいる)による「研究」(まだわかっていないこと)の横断的システム構築とその挑戦的取組に大いに期待するものです。
※横断的とは他施設との個人間情報交換(待遇,賃金等)を嫌う管理の壁を超えてと言う意味です。
※挑戦的とは組織運営に支障となる問題提起(本音の露呈)を嫌う管理の壁を超えてと言う意味です。
各福祉士会?や社会福祉協議会??からの「ヒモのつかない」研究補助があればさらにありがたいところです。