旬の味覚

2020年1月5日 | からadmin | ファイル: 生活雑感.

今年も明日6日から多くの職場では仕事始めとなりますが,1月7日は早春の若菜を入れた汁物を食べて無病息災を願う「七草粥」という奈良時代からの風習があります。

ある食材が一年で最もおいしく,栄養価が高くなる時期のことを「旬」(しゅん)と呼んで,人間がその季節に必要とし ている栄養素をたっぷりと含んでいるとのことです。

春の桜鯛(たい),夏の初鰹(かつお),秋の秋刀魚(さんま),冬のタラ・ブリ・アンコウ…魚だけでも幾つも思い浮かびます。

価格が安く,栄養価も高いエコ食材としての「旬のもの」ですが,大手コンビニには「○○グルメ」とか「○○の饗宴」とか言って,毎週のように新しい企画モノ商品の横断幕と宣伝旗がたなびいて,否が応にも私たちの購買意欲を煽ってくれます。

それはそれで少し惹かれるものがあることも正直に白状しますが、一方で子どもの頃から慣れ親しんできた「食の定番」といわれるものが私たちの周りからどんどん姿を消していっているように思えてなりません。

それはその「定番」が私たちに与えてくれていた「季節感」の喪失にもつながっています。もはや「旬」(しゅん)という言葉は死語になってしまったようです。

夏の匂いのする完熟トマトは今何処へ行ってしまったのでしょうか。とうの昔に旬を過ぎてしまった爺さんの独り言です。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です