同席させていただくこと

2020年1月21日 | からadmin | ファイル: 福祉関係.

もう10年以上も前に息子さんのことでお会いしていたお母様とのお付き合いが今でも続いています。

とはいうものの,息子さんの問題でのご相談はとうの昔に終結しているのですが,お母様から私へのお電話を年に1・2回いただくのです。(ケースとしての本人はバイトで運転免許を手に入れてもうとっくに立派な社会人です)

お母様からのお電話は決まって最近の彼の様子と「あれだけ心配かけたのに,一人で大人になったような顔をしていい気なものです。」という内容で,私の方も懐かしくお二人のことを思い出しながら「まったく親の心,子知らずで」とお返しします。

たったそれだけのことなのですが,部屋から一歩も踏み出さず昼夜逆転して私達をハラハラさせた彼のことを,何年も協働して支援し続けた「戦友」であるお母様と私にはそれ以上の言葉は無用です。(互いの元気を確認しあうことでもう十分なのです)

相談業務における私達の存在は「家族システム」の外側に無縁に存在する,その場限り(一過性)のお付き合いではなく,家庭という組織の一員としてそこへ同席させていただく,内部システムの構成要素(配役済みの登場人物)となるのだと言う責任の大きさをいつも思い出させていただくお電話です。


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