以下は遡る(さかのぼる)こと数十年前の私の経験です。
某県の新任公務員研修第1日目の午前の部が終わり,○○係官から午後の日程説明がありました。
「午後は13時から当会場で開始されます。…続いて,明日のグループ作業について△▽係から説明します」…「△▽係です。グループ分けは…」とガイダンスが続きました。
随分と丁寧な説明がやっと終わってホッとした時に,先ほど日程説明をされた○○係官が再びマイクを取って次のようにアナウンスされました。
「先ほどの説明に皆さんに誤解があるようなので再度確認します。
午後の開始時刻は13時30分です。…云々かんぬん…。」
要するに午後の開始時刻の訂正連絡です。
私は耳を疑いました。担当官ご本人のアナウンス間違いの訂正に「皆さんに誤解がある」と言い切ったのです。(自分の間違いでなく私達に誤解があると)
こんな修正と責任回避の仕方があるのか?上司も同僚もこんな詭弁を許すのか!!
着任早々の私でしたが「この世界(公務員)は永く身を置くところではないな!」と新人研修のその日に思いました。戸惑いと怒りの感情を鮮烈に記憶しています。
恥ずかしながら,決断に20年かかりましたが,その後,当初の思いのとおり辞表を提出して公務員を辞めたのでした。
今は昔,昨今の官僚によるごまかし・無責任答弁に共通する,笑い話のような本当のお話です。(公務員の守秘義務に引っかかると困るので?内密に)