盆暮れ勘定

2019年1月2日 | からadmin | ファイル: 生活雑感.

今年のお正月は全国的に穏やかな元旦を迎えたようで各地の神社仏閣では「災い」を転じて「福」となすべく初詣での人出で賑わっているようです.

ご当地でも雪の少ない元日で喜ばしくも多少拍子抜けした朝でした.

ところで,私たちは大晦日から元日の朝にかけて二年参りとか初詣とか言いながら一つの区切りとして新年を迎えるわけですが,考えてみれば「昨日の続きは今日」な訳で,何も「昨年から今年」という大きな時間的経過がその間にあったわけではありません.

しかし,百八つの鐘の音を聞きながら私たちは心の中のカレンダーをものの見事にリセットしています.

この巧みな仕掛けはご先祖様から営々と続けられてきた「日本人の知恵」なのでしょう。大人達はこのようにして「終わってしまったことや思い出したくない失敗」をリセットして再出発しています.

ましてや発達途上人の「子ども」の皆さんは一つや二つの失敗で自分に見切りをつけて投げ出したりしないで下さい.

かく言う私なんぞは年一回のリセットでは間に合わなくなり「盆暮れ勘定」どころか「春夏秋冬」これ反省と再出発の繰り返しでした.

注)盆暮れ感情>商人と顧客が信頼関係で結ばれている地域の商慣行として取引はおおむね盆暮れ勘定、つまり支払いがお盆と年末の年2回とされていました.

※本稿は新潟青陵大学ブログに投稿したものを再編集しました


コメントは締め切りました。