ほんもの

2020年1月24日 | からadmin | ファイル: 生活雑感.

我が家の風呂釜が最近不調です。
築30年近く経過する古い家で,水栓の水漏れ,キッチン扉の開閉,クーラーの異音,床板の軋み(きしみ)などなど設備関係が一斉に悲鳴を上げ始めています。

元来,気に入った物はとことん使い続ける私(今の腕時計も大学着任後,ただの一回も買い換えてはいません)としては気になる事態が続発です。

「消費は美徳」などと言われたバブル期の反省として「ものを大切に使う」スロー・ライフを刷り込まれたのが私達の世代ですが,単に古けりゃなんでも良い訳でもありません。

それが時代を超えた本物であるかどうかが鍵を握っているのです。

今も大切に使い込まれる古民家は新建材やプラスチックのそれとは違います。
遙か千年の昔,紀貫之に愛された吉野の本葛粉(くず餅)は,今大流行の「タピオカ粉」とは違うのです。

「時代」が物の真偽を確かめ,千年のテスト(試練)に耐え残った,その光と陰が「本物」です。

恥ずかしながら,古希を通り越した今,毎月のように定期テスト(受診)を繰り返している私ですが,はたして中身も「本物」かどうか怪しいようです。

※今の「メルカリ」とか「サブスク」とか…もはやコメントすらできないことをお許しください。


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